本来、人間が持つ免疫力や抗体、そして自然治癒力を目覚めさせることによって、体重や体脂肪を減少させることができる方法、それがプチ断食です。

 

新陳代謝が良くなるので、消費カロリーが高まるため、自然と体重が落ちてきます。

けれど、プチ断食を行うことで得られる効果は、ダイエットだけではありません。

 

腸内環境が整うから、それに伴って便通の改善もできる。

さらに相乗効果で美肌も手に入れられる、まさに一石二鳥どころではない様々な効果が期待できます。

 

断食と聞くと、多くの方が『修行僧が山にこもって、辛く過酷な絶食三昧』などと言うものを連想されるかと思います。

けれどプチ断食は、何日も絶食する修行ではありません。

 

プチ断食の根本的な考えは、『一日間だけ、固形物を一切摂取しないことで、内臓を休ませてあげる』ということなのです。

 

但し、その断食前後に、予備日を設けます。

 

まず、準備期間としての断食前日ですが、いつもよりも食べ物の量を減らして、「これから断食をするよ。」と、身体に教えてあげるのです。

 

それから断食決行当日に入り、固形物以外の飲み物、いわゆる『飲料』で過ごします。

 

そして特に大事なのは、断食決行後の回復期と回復食です。

せっかく断食をして胃を小さくしたのに、回復期や回復食を怠ると、直ぐに元へ戻ってしまい、全てが水の泡になってしまうからです。

 

また、固形物を一切口にしないため、胃腸が休息モードになっています。

そこへ脂っこい食べ物や、大量の食べ物を流し込むと、胃腸が突然の固形物に驚いて対応できなくなってしまい、消化不良を起こしてしまうのです。

 

消化不良になってしまうと、身体に必要な栄養などを吸収できないばかりか、吸収不良症候群という病気にも、陥ってしまう可能性が高くなります。

 

プチ断食の回復食は、消化吸収の良い薄味が基本です。

それらの食べ物を、よく咀嚼してゆっくり胃へ流し込み、緩やかに穏やかに、休息モードに入っていた胃腸を元の状態へ戻していくことが、とても大切なのです。